お知らせ
特岡和晒の反物を藍甕に浸ける緊張のとき💗
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一回につき約数分、
力士の立ち合いのような姿勢で
反物約12.5mを順繰りに染め付けて行きます。
濃色である #勝色 を均一に染め上げるには、
動画の工程を約30回繰り返す必要があります。
空気に触れること(酸化させること)で藍が付着するため、
1回染めるごとに甕から出して絞ります。
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#天然灰汁発酵建て ですと
この作業を一甕につき
一日6回程が限度になります。
それ以上すると、
藍が疲弊しており色がつきにくくなるため、
藍には休んでもらう必要があるとのこと😴
反物を乾燥させて日をあらためて繰り返します。
「藍は生き物」と矢野先生はよく仰います。
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本藍染で勝色を無地に均一に染めつけるのは、
大変な手間も時間も技術かかるため、
何反もの注文を受けて下さる本藍染の工場は世のなかにほとんどありません。
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但し、天然灰汁の代わりに化学薬剤(苛性ソーダ等)を使うと、
ドーピングのような覚醒効果が起こり
藍を休ませずに染め付けが可能なため、コストも時間も効率化が図れます。
その副作用で、色合いに活力がなくて、色落ちや色移りしがやすい藍染商品となります。
本藍染や正藍染と謳っていても、
化学薬剤を使う「割建て」が世の中の多くを占めているのが現状です。
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#本藍染矢野工場 さんの #本藍染 の活動は、
本来の藍染を産業のレベルで取り戻すことを目的とされています。
手法の開示、後継者の育成に労を惜しまない姿勢に敬服しています。
多くの方がふだん着感覚で、
本藍染の美しさと快適さを存分に実感頂けるために、
矢野工場さんのような本藍染の工程に立ち返る工場さんが増え、
販売業者さんも正しい表現に努めることを切に願っています。
本物志向のお客さまが増えている昨今、
きっと実現すると信じて❣️
工場さんを応援し、自らも正確な表記を心がけて参ります。
#天然灰汁発酵建て #藍染め #藍色 #勝色 #ふだん着物 #古今堂